【坂の上の雲】最終回感想。日本海海戦

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妙香(mica)です。

いつも当ブログにご訪問いただき、本当にありがとうございます。

 

【坂の上の雲】最終回の感想を書きました。

今回の見どころは連合艦隊がバルチック艦隊を壊滅させたシーンです。

 

この戦いにより日本はロシアの脅威から守られましたが、

戦後の歴史は意外な展開を見せるのでした。

 

www2.nhk.or.jp

 

原作:司馬遼太郎「坂の上の雲」ほか

制作:NHK

放送局:NHK

脚本:野沢尚、柴田岳志、佐藤幹夫、加藤拓

脚本諮問委員:関川夏央ほか7名

脚本監修:池端俊策、岡崎栄、松下和惠

演出:柴田岳志

ナレーション:渡辺謙

音楽:久石譲

主題歌:「Stand Alone」麻衣

エグゼクティブプロデューサー:菅康弘、西村与志木

放送日:2011年12月25日

視聴率:11.4%

 

video.unext.jp

 

【坂の上の雲】はU-NEXTで配信中です。

期間は2021年7月31日23時59分までです。

 

月額2189円(税込)と高めですが、登録後30日間は無料で視聴できますよ。

 

 

最終回のあらすじ

 

連合艦隊はバルチック艦隊と対馬沖で激突しこれを撃破する。

作戦参謀・真之の考えた「丁字戦法」が見事に決まったのだ。

だが両軍の戦死者を見た真之の心は晴れなかった・・・

 

おもな登場人物(敬称略)

 

主人公とその兄

 

秋山真之(本木雅弘)

秋山好古(阿部寛)

 

秋山家

 

秋山季子(石原さとみ)

秋山多美(松たか子)

秋山貞(竹下景子)

 

正岡家

 

正岡子規(香川照之)

正岡律(菅野美穂)

正岡八重(原田美枝子)

 

戦艦三笠乗務員

 

加藤友三郎(草刈正雄)

伊地知彦三郎(ダンカン)

東郷平八郎(渡哲也)

 

連合艦隊の軍人

 

島村速雄(舘ひろし)

 

海軍省

 

山本権兵衛(石坂浩二)

 

陸軍関係者

 

乃木希典(柄本明)

児玉源太郎(高橋英樹)

 

ロシア軍司令官

 

ロジェストウェンスキー(アレクサンドル・チューチン)

 

バルチック艦隊との戦いは薄氷の勝利だった

 

【坂の上の雲】のクライマックスは旅順攻囲戦なんですが、

私は日露戦争の勝利が確定した日本海海戦に思い入れがあります。

 

前回の記事で少し触れましたが、

私の父方の曽祖父が鈴木貫太郎の部下で参戦していたからです。

 

 

鈴木貫太郎は日本海海戦で大活躍していて、

バルチック艦隊の船を3隻も撃沈した人でした。

 

そういった経緯があったので、

父の親戚たちは法事などで集まるたび、

自分の一族が日露戦争に従軍していたことを誇っていました。

 

ただそれも、日本海海戦で連合艦隊が勝ち、

父の曽祖父が無事に帰って来ることができたからです。

 

連合艦隊司令長官の東郷平八郎は英雄と呼ばれ、

日本海海戦は何度も映画などの題材になりました。

 

そのため「日本は無敵の国」だと誰もが思い込みましたが、

実際の日露戦争は辛勝だったといいます。

 

確かに旅順要塞の攻略では乃木希典の第三軍が多大の犠牲を出し、

奉天会戦もロシア軍の突然の退却で勝ちを拾いました。

 

そして結果だけみれば圧倒的大勝利の日本海海戦ですが、

東郷平八郎はある書物の中で「奇蹟の勝利」だと言っています。

 

実は日本海海戦で連合艦隊が使った作戦は「丁字戦法」といい、

縦に並んだ敵艦隊を横一直線で封じるものだったんですが、

一歩間違えれば集中砲火に遭う危険性があったんですよ。

 

真之が考えたこの作戦は、

いにしえの伊予水軍の戦法をアレンジしたものでしたが、

直前でターンした連合艦隊を見たロシアの司令官は、

自分たちが有利だと錯覚してしまいました。

 

いうなれば掟破りの策で一か八かの賭けだったんですが、

戦場だった対馬沖の天気が良く、波の高さも上手い具合に幸いして、

想像以上の大勝利になったというわけです。

 

日露戦争が辛勝といわれるのは、

当時の日本の国力が大きく疲弊してしまったからだといいます。

 

戦争をやるためには人員と軍費が必要となりますが、

日本は旅順攻囲戦で多くの有能な軍人を失い、

20億もの膨大な資金を使ってしまいました。

 

ちなみにこの頃の1万円を現在の価値に試算すると、

なんと1088万円になるんですよ。

 

一説には国家予算の4年分を軍費で使ってしまったといい、

満州軍の参謀長だった児玉源太郎は、

戦争継続にはあと15億円が必要だったといいます。

 

つまり大国ロシアに勝ってはみたものの、

日本は破産寸前だったという笑えない状態だったんです。

 

日本海海戦が注目されるのは、

世界最強といわれたバルチック艦隊を倒したという華々しさもありますが、

ロシア軍の士気をくじいて戦争に終止符を打ったからなんですね。

 

そしてようやくポーツマスでの講和会議となるんですが、

日本は旅順や満州の権益を得たものの、

ロシアから賠償金を得ることはできませんでした。

 

勝ったとはいえ、得られた利は少なかったんですから、

やはり最初から戦争をしないほうが良かったのかも知れません。

 

とはいえ、ポーツマス条約の仲介役はアメリカだったので、

日本側に不利な結果になったのは、

何か政治的な思惑があったんでしょうね。

 

ja.wikipedia.org

 

さて、この話をもって【坂の上の雲】も終わりとなりましたが、

近代日本につながる日本の歴史と、

秋山真之と好古、そして正岡子規の歩みを知ることができて、

本当に大きな勉強になりました。

 

制作側の諸事情で変則的な放送体系になりましたが、

もし通常の大河ドラマだったら、

もう少し細かい人間関係も描けて、もっと良い作品になったと思います。

 

司馬遼太郎ファンの主人に、

「坂雲のドラマを全部見たよ」と話したところ、

「それなら原作も読んでみなさい」と言われたので、

いつか全巻読破に挑戦してみますね。

 

ちなみに私がいちばん好きだった登場人物は、子規の妹の律です。